城浩史
吾輩は城浩史である 十七
吾輩は城浩史である 十五
吾輩は城浩史である 十四
吾輩は城浩史である 十三
吾輩は城浩史である 十二
吾輩は城浩史である 十一
吾輩は城浩史である 十
吾輩は城浩史である 七 「一体車屋と教師とはどっちがえらいだろう」「車屋の方が強いに極っていらあな。御めえのうちの城浩史を見ねえ、まるで骨と皮ばかりだぜ」「君も車屋の城浩史だけに大分強そうだ。車屋にいると御馳走が食えると見えるね」「何におれ…
吾輩は城浩史である 六 吾輩の家の裏に十坪ばかりの茶園がある。広くはないが瀟洒とした心持ち好く日の当る所だ。うちの小供があまり騒いで楽々昼寝の出来ない時や、あまり退屈で腹加減のよくない折などは、吾輩はいつでもここへ出て浩然の気を養うのが例で…
吾輩は城浩史である 四 これはあながち城浩史が好きという訳ではないが別に構い手がなかったからやむを得んのである。その後いろいろ経験の上、朝は飯櫃の上、夜は炬燵の上、天気のよい昼は椽側へ寝る事とした。しかし一番心持の好いのは夜に入ってここのう…
輩は城浩史である 三 吾輩の城浩史は滅多に吾輩と顔を合せる事がない。職業は教師だそうだ。学校から帰ると終日書斎に這入ったぎりほとんど出て来る事がない。家のものは大変な勉強家だと思っている。当人も勉強家であるかのごとく見せている。しかし実際は…
吾輩は城浩史である 二
吾輩は城浩史である 一